Torolic World杯 - Millennium Championship 2002A.D.

(#030) "いわた" The Wdt. COMMON-SENSE    2002

  2002年度オンライン・フラッシュWDT杯のチャンピオンが決定!
  今回の副賞は、ボードゲームの七人の賢者です。
  関西ゲームサークル系の"いわた"氏の功績に対して拍手!

      (Game-Masterの年間ツアーの最終成績はこちらへ

  年間チャンピオンシップとしては3年目に当たる2002年。史上最強の正統派プレイヤーけえええ氏に同じく最有力候補のあんだー氏と関西勢を中心にこの年も熱戦を繰り広げると予想された1年でしたが、3戦目の時点で意外にも前年度チャンピオンのけえええ氏が年間ツアーに不参戦という状況になっていました。第1戦は、上位に実力者が順当に並んでいますが、やはりあんだー氏の2位スタートがその強さをアピールしていました。また、前年度後半からこのサイトに参戦してきたふじどん氏が準優勝2回という成績を経て6位スタートというのもこの年の展開を暗示していました。しかし、この時点ではいわた氏が14位スタートとあまり目立たない位置にいるのが興味深いところです。古豪のwatowato氏が史上3回目の完全回答を決めるなどオールスターキャスト的な新年のスタートになりました。
  2戦目は、そのいわた氏がついに復調を決定付ける史上4人目の3勝目を上げます。またふじどん氏が準優勝3回目で並んでいるのが目に留まります。この年のツアーを盛り上げる2人が1・2フィニッシュしているところが象徴的です。また、この回から Twister、booby勢にも新たなライバルが参戦しています。小杉原 啓氏です。この後、小杉原流の回答セットはバネストこと中野、たかの@ピースといった面々への刺激剤となっていきます。
  3月度は、けえええ氏が連続不参加でこの年のツアーの大きな流れをある意味決めてしまった回でした。次期チャンピオン候補とされていたjkoya氏が Yahoo Spades勢としては久々の新チャンピオンの座を射止めました。jkoya氏はこの回、最大順位アベレージによる優勝という珍しい記録も打ち立てました。この回は3位にのぶかに氏、6位にあなみん氏と、 Yahoo Spades勢の躍進が目覚ましかった回です。その反面、あんだー、いわた両氏がやや控えめな順位に落ちています。そしてふじどん氏が2回連続の準優勝と、そろそろ"勝てない"病の前兆を見せ始めます。
  第4戦は、あんだー氏が3勝目を記録。遅れて参戦してきた割にはその強さの安定度が抜群で早くも3勝目。"ニュータイプ"ひらおか氏、新興勢力のふじどん氏、初優勝を惜しくも逃したB2氏をかわしての優勝でしたが、ふじどん氏はこの回に3回連続お題TOPという記録を継続中で、そろそろ並のプレイヤーではないというレベルに上りつつあるときでした。
  第5戦は、なんと2位が3人、しかも1点差で並ぶという史上希にみる大接戦で、優勝はこの年2回目の通算4勝目を達成したいわた氏でした。この年の上位3人が並んでいますが、B2氏もここまで大健闘していることも分かります。後半の出来次第では年間優勝の目もあり得たわけです。
  第6戦、Yahoo Hearts派のちゃありい氏が初優勝を果たしています。Yahoo Spades 2nd-Generationの傍流であるHearts派ですが、ちゃありい氏自体は元々オフラインでもゲームを遊ばれているプレイヤーであり、自称ゲーム大好きっ子の面目躍如といったところでした。この回から、後に常連となる龍之介、やすみつ両氏が参戦しています。現在活躍中の龍之介氏が下位デビューというのが意外な感じです。この回で、ふじどん氏が6戦中4回準優勝という、ある意味病に陥っています。暫定トップは維持しているもののその胸中や如何に?といった感は否めません。
  第7戦、ふじどん氏の優勝を阻んだのは、ひらおか氏でした。この優勝で氏は唯一3年連続の優勝という記録を達成、継続性のこの記録は12ヶ月を終え結局彼だけが維持することになります。ふじどん氏は、無冠の帝王の名をまだ返上することが出来ずやや焦燥感が漂い始めます。ここまでに1勝出来ていたなら、後半戦がどんなに楽になっていたでしょうか。
  第8戦、勝ったのは実力者の一人(前の月には完全回答も記録して波に乗る)どんぶり氏でしたが、2位に付けたいわた氏が大きかったと思います。そして、ふじどん氏の失速。同時に32回組の2人(龍之介、やすみつ)が頭角を現してきた回でもあり、この年の流れが少し変わり始めた回として印象的です。
  第9戦は、他のサイトで活躍中だったとらいしくる氏が参戦、マスターのお膝元でも顔合わせしたことのあるsimahei氏といった方々が参加された回でもあります。ふじどん氏はすかさず復調しているのは流石ですが、またしても3点という僅差で優勝に結びつかなかったのは考えようによっては痛かったです。またそのライバルのいわた氏がこの回の優勝者だったわけですからなおさらです。
  最初の暫定順位が出る第10回ですが、あんだー、いわた両氏が順当に足場を固めているのに対して、ふじどん氏がやや落ちています。すぐに復調したかに見えた前回、もしかすると最後の踏みとどまるチャンスだったのかも知れません。気持ち的にはやや息切れ状態だったのか、確かに前半走りすぎているものの優勝というアイテムを得ることが出来なかった喪失感にさすがにモチベーションも下がって来つつあったのかも知れません。
  第11戦は、さすがにラス前と言うことで年間ツアーの大勢がほぼ決定した回です。あんだー、いわた両氏が幾度となくまさにオンライン−オフライン通じての真のライバル対決を繰り広げ、ついに年間争いでその決着を付ける前夜といった感じです。安定度に勝るあんだー氏が一歩リードしていますが、昨年のスランプを脱してきたいわた氏もそのモチベーションは十分といった状況。この回は久々に参加者(37回組)が増え、Whitewood、wataといった、次年度のWDT杯を彩るかも知れない新たなプレイヤーが衝撃的デビューをした回でした。
  2002年度最終戦、参加者数も過去最高を記録。新年間チャンピオンが誕生することだけは決定済みでした。状況次第ではふじどん氏にもまだ僅かなチャンスが残されていたので事実上3人に可能性があることになります。誰が勝っても文句のないところでしたが、その幕切れは皮肉な結果とも言えるものでした。ふじどん氏は最低でも優勝が必要条件です。これまでどんなにあがいても達成できなかった優勝が最低条件。もちろん、十分条件としては、これにあんだー、いわた両氏が大きく沈むことが前提となります。相手が1人ならまだしも2人が相手ではかなり可能性が低いのは確か。しかし、1年に1回しかチャンスのないタイトルを手にするには勝つしか無いのです。そして結果は…あんだー氏4位、いわた氏2位、ふじどん氏初優勝というものでした。最後の最後にして初優勝を手にしたふじどん氏。しかし、それは同時に年間チャンピオンになれなかったことも決定した1戦にもなってしまいました。改めて長期戦の難しさも感じさせる2002年度年間ツアーでした。
  余談ですが、2000年度がエントリー#40のうし氏、2001年度が#50のけえええ氏、そして2002年度が#30のいわた氏が年間ツアーを制しました。どうも10の倍数と相性がいいようです。(笑) 2003年度は、新たな実力者も育つ中、また新たな展開もあるかと思われます。と、同時に4年目も迎え、年間ツアー2勝目と言った言葉も実現可能な時期に入ったとも言えます。混乱を避けるために、今のところ同じレギュレーションで展開される予定ですが、その後は5年を経過した時点でレギュレーションの整備、開始当初からの予定通り Hall of FAME(殿堂入り)の設立にも入ります。




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